ヒム69のトレーニング日誌

2018年の乗鞍に向けて日々のトレーニングの記録と考察。

シーズンラストレースを前に骨折事故を振り返る

6月の末、広島2daysの2日前の夜練習中に下りで飛び出してきた鹿を避けて落車、頬骨と左手の指の付け根を骨折、これがきっかけでモチベーションの維持も出来なくなり7月を完全に棒に振った。
不運な事故にみえるかもしれないが、改めて振り返ると起きるべくして起きた事故だったと思う。


事故の日は仕事でへとへとだった。だけど土日は広島2days、土日でレースなのでどうしても練習の総量は少なくなってしまう。金曜日はレースなので追い込んで練習することはできない。どうしても今日走っておかなければと疲れた体を引きずって無理やり飛び出した。
予定コース最後の峠の下り。絞り切ってへとへとで下りに入った事で完全に反応が遅れた。


疲れていたこと、夜なのに昼と同じ感覚で下っていたこと等もあるが、事故の根本の原因はへとへとなのに練習しなければという強迫観念の様なものに囚われていた事だと思う。


去年の11月から今年の3月、距離にして10000km以上、CTLが145に至るまで自転車に乗り込んだ。この時は仕事も安定していて練習しなければではなく強くなりたいの一身だったと思う。
4月にピーキングの練習で練習量、時間を減らしたのと同時期に仕事も新しい現場に代わり、しかも毎月2回以上はレースの予定を入れていた。オフ時期の様な積み重ねが維持できる環境を明らかに作っていなかったにもかかわらず、練習時間を落とすのが怖くて同じだけの量をこなさなければと躍起になってしまっていた。


7月はほとんど自転車に乗らず、もう自転車を辞めようかとも思った。


8月にエイタさんの企画するグラベルライドに行って自転車の根本の魅力、楽しさを思い出した。松木さんの企画する練習会に参加して全く何もできずに悔しい思いをし、やっぱりこの人達とどこまでやれるか競い合いたいと心から思い、気付けばレースに出たくてうずうずしていた。


9~10月はしっかりと自転車、仕事、その他で自分がパンクしない環境を作って自転車を楽しんだしいい練習が積めたと思う。


いよいよ今週は沖縄。心から楽しみたいと思う。そしてここを通過点にまた1年自転車を楽しむ事を忘れずに強くなっていきたい。

10/21 大星山ヒルクライムE1 4位

[種目・距離:]
ヒルクライム


[注目すべき選手]
中森くん(秋吉台4位など急成株)
ハマノさん(軽量級クライマー、劇坂のTTだったら勝ち目なし)
右京の3人(タモサンいわく早いらしい)




[天気]
大雨 



[コース状態]
大雨視界悪い。



[レース目標]
優勝



[レース戦略]
劇坂まで温存。劇坂に入ったら逃げる。序盤は中森くんとハマノさんチェック。


[レース前の食事]
前々日とにかく抜く。
前日2500kcal糖質65%目安。
当日朝1000kcal糖質70%目安。




[ウォームアップ]
ホテルから会場まで20kmほど流した後、コースの試走中に多少上げて体を暖める。



[スタート時の覚醒状況、やる気]
初めてのE1レース。体重以外はかなり上がってきているし狙いたいが、現状の実力的には数人上がいそう。



[リザルト]
4位





[うまくいった点]
勝ちパターンの逃げの状態には持ち込めた。




[改善点]
当初の予定より早く飛び出してしまい、最後垂れた。



[レース後の痛み、違和感、不具合]
無し




[レース後のケア]
芯まで体が冷えたので銭湯にダイブ。




[所感]
体重が61kg前後、20分パワーはシーズンベスト-5付近とそこそこいい状態まで持ってこれていたので、しっかり勝ちに行きたいが、あくまで目標は沖縄なのでレース3日前まではしっかり追込み、前々日と前日のみレスト。TSBはー5。


大分で昇格した中森くんは秋吉台でも4位と劇坂に強い印象だったので要注意。序盤は動きを要注意。ハマノさんは軽量級のクライマーなのでここは絶対強いはずだしこちらも要注意。


コースは序盤5kmで100mUP,後半3kmで300mUP。中盤に1km150m近くUPする劇坂がある。展開で結果がかなり変わるヒルクライムというよりロードレースよりのコース。


前日の天気予報はころころ変わり読めない。とりあえず大雨想定で荷物は準備する。スタート1時間前から徐々に降りだしスタート時点でかなりの大雨。とにかく寒い。みんな体が冷え切っているのかスタート後も元気良く飛び出す人はおらず序盤の平坦はかなり大人しく展開。
一度若干上る所でハマノさんと右京の人が2人で飛び出す。ここで中森ステイ。自分はブリッジするか悩む。そうこうする間に2人逃げとの差は20秒ほどにも開き、あと1kmもしない内に劇坂区間に突入する。しかし中森ステイ。悩んだ結果単独ブリッジ。ギリギリ劇坂区間前に前の2人をとらえ、一緒に逃げようとしたところでハマノさんチェーン落ち。これはチャンスと考えを単独逃げに切り替え残り10分で出し切るくらいの全開で劇坂を登る。しかし右京の選手もくらいついてくるので振りほどくために度々足を使ってしまい、かなり虫の息。やっと振りほどいた頃には残り1km。1kmといっても劇坂なので長い。後は最後まで垂れないように淡々と。残り300mの看板が見えたので後ろを振り向く。後続見えない。勝ったと思った。最後のストレートに入り足が緩む。後ろでカチャンとギアを変える音が聞こえる。振り向こうとしたら既に中森がとなりに。ゴールラインはもう10m先。あきらめた瞬間あと2人にも抜かれてなんと4位…。後でログを見たらそりゃあ詰められると思える程度のペースで逃げていたみたい。E1ライダーの加賀さんや中森の最後の伸びを甘く見すぎていた。いい勉強になった。


結果としては予定通り単独逃げに持ち込めたけど、20秒差をブリッジするために無駄足を使っているしハマノさんが飛び出した時点ですぐにブリッジするか予定の場所まで初志貫徹でステイするかはっきり判断するべきだった。

10/8岬町エンデューロ3h優勝 備忘録

[種目・距離:]
3hエンデューロ


[注目すべき選手]
仲松さん


[天気]
晴れ 最高30度近い。かなり暑い


[コース状態]
ど平坦。コーナーゆるい。緩急無い。


[レース目標]
優勝


[レース戦略]
スタートリストを見る限りクリテやヒルクライムで強い選手は数人いるが長時間のレースでいつも上位に名を連ねている選手は見当たらない。これは憧れの逃げ勝ちができるかもしれないレース。気をつけるべきは仲松さん。スプリントになったら100%負けるしレース経験も豊富。逃げる時にはこの人だけは絶対連れて行かないように注意する。


コース的に集団圧倒的有利なので仕掛けるのは2hたった後。今回からサイコンにNPを表示してみる。理想は最後の1時間1人で飛び出してその後1時間のNPがFTPの9割以上であること。前半の目標はNP220W以下。あまりに低ければちょっと遊んでもいいかも。


[レース前の食事]
前日は自転車で500kjほどテーパリングで消費。
摂取カロリーは3000kcal、糖質が65~70%ほどを目安に。


当日は起きて500kal(糖質70%)。レース前30分頃に500kcal(糖質70%)。補給は羊羹3本とエネルゲン1L用で500kcalほど(ほぼ糖質)
今回のレースで消費するカロリーは多くて序盤2時間1500kcal,逃げ1時間で1000kcalの2500kcal程と予想。エネルギーが足りるかの確認をする意味でもこれ以上とらないように注意する。


[ウォームアップ]
なし


[スタート時の覚醒状況、やる気]
久しぶりのレースで若干緊張。目標のレースでも無いので失敗したらしたでいいやと気楽に挑めた。


[リザルト]
優勝


[うまくいった点]
ほぼ当初想定した通りになった。2時間後にアタックした時点で数人ソロが着いて来た時はその後の展開を想定して冷静に動けた。


[改善点]
暑さと集団走行のストレスが思った以上に響いた。これが1番の収穫。
自分の場合、よっぽどいいタイミングを狙わない限り平坦な場所で集団から単独で抜け出す事は難しそう。皆が疲れだした時間を狙って単独で抜け出すつもりで飛び出したが数人着いてきた。


[レース後の痛み、違和感、不具合]
無し


[レース後のケア]
とにかく水分補給。


[所感]
前日に某T飼さんから当日はファミリークラスで出るからよろしくとメールが。逃げてもこの人が後ろ集団にいたら集団ペース上がるやろうし厄介笑。1番のマーク選手を鳥飼さんに変更笑。


同時スタートは100人いるかいないかくらいで道も広いのでスタートはどこでも良かったけど、久しぶりのレースで不安なのでそれなりに前の方に並ぶ。1週パレードランがあってのローリングスタート。
コース的に逃げが決まりにくい事もあってかパレードラン中も皆前に出たがらないが、僕は後ろでインターバルがかかるよりも前の方が楽なので前にいかせてもらう。


序盤の2時間は10人くらい?でローテしながら様子見。動きとしては仲松さんが積極的に逃げようとしている感じだが、全く同調者がいないので放置。むしろ1番警戒している人が消耗してくれて安心する。某T飼さんもファミリーなので気楽なのかがっつり足を使ってくれている。1時間後でNPは200ほど。ちょっと遊べそうだしこのままだと余力がある選手がかなりいそう、試しにペースで上げて追い風側のストレートで50km/hに乗せた後30秒くらい維持してみる。楽そうなのは10人くらい?あと1時間後にアタックしても単独は厳しそう。この時点で誰が一番余裕がありそうかはよくわからない。仲松さんはいなくなってて?(途中で見つけて聞いたら足が攣ったらしい)


ちょっと遊べそうだったので集団の中盤や後方に行ってどんな感じなのか体験してみる。
中盤はひやひやするし後方はインターバル前よりきついし自分はやっぱり前が良さそう。


2時間経過時点でNPは210Wほど。集団は30~50人くらい?とにかく多い。想定よりもだいぶ緩かったが何だかしんどい。ドリンクも想像以上に消費しているし暑さをなめていたと反省。しかしここまではほぼ想定通り、問題無く展開している。


向い風側のストレートで番手を調整してコーナー15秒手前ほどでアタック。(後で確認したら850Wで飛び出して1分450Wほど、最高速度で55km/h程度)1分もがいて後ろを向くと7~8人ほどの逃げになっていたのでわざと大きな声でこれはいけると鼓舞をして全員の協力をうながす。ソロは5人?ツキイチは2人いて1人はきつくて張り付いているだけのようだが1人は脚を溜めている感じ。ローテ自体はわりかしきれいに回っているのでおそらく決まるが、このまま行くと数人でのスプリントになりそうなので前を引く時も8割ほどに調整してチャンスを待つ。1番余裕がありそうなのはチームの人。この人が前を牽く時はソロの人が苦しむほどの速度差になっている。これは使えそう。


この人の後ろについてわざと中切れして逃がす。ソロの人は勝負に関係ないので無理に追わない。十分に離れたところで自分だけブリッジして合流。残念ながらチームの人は交代ですぐいなくなってしまったが、単独逃げの状態になれた。この時点であと30分。後は淡々と垂れない速度で踏み回すのみ。


出力と速度をにらめっこしながらポジションを模索。1番楽にAve.40km/hを維持できるポジションを探す。だいたい265~270W程で維持できるポジションを見つけて走るが大した出力では無いけど結構しんどい。2時間半のNPは230Wほど。カロリー不足は感じない。


残り1周で先頭集団らしきものをとらえて一緒にゴール。ゴールパフォーマンスしたけど横でスプリントしてたから写真が全然勝った感ない笑。


結果としてラスト1時間のNPは約270W。3時間で235W。消費カロリーは2100kj。ぎりぎり目標達成。暑さのことを考えると思った以上にパフォーマンスは上がっているのかな。